
子どもと保護者様の声voice
子どもと保護者様の声

息子をフリースクールに通わせてみて一番良かったのは、お友達ができたことでした。
息子は学校に行けない時期にも、放課後の時間に近所の公園に行き、同じ小学校のお友達と楽しく遊んでいましたが、不登校の時期が長くなると徐々にお友達と話が合わなくなってしまったのか、外に出ることが少なくなりました。そこからは体力も落ち、昼夜逆転も起こり、ご飯もあまり食べなくなっていきました。
でもフリースクールに行くようになってからは、新しいお友達ができ、不登校になる前のように外遊びをするようになりました。今では以前よりもご飯も食べますし、昼夜逆転もすっかりおさまりました。

娘が友人とのトラブルがきっかけで中学に行けなくなったのは中1の秋のことでした。そこからは夜にたまに私と散歩に出かける以外は家に引きこもっている生活でした。
しかし3年生になったばかりの頃、娘が「全日制高校に行きたい」と言い始め、高校進学のためには中学校に復帰する必要があると中学校の先生からうかがっていたので、まずは学校復帰のための訓練としてフリースクールに入校させることにしました。
フリースクールでは勉強をしっかり教えてくださるスタッフさんがいて、学力アップもできました。途中からは中学校に復帰するのではなく、不登校の子でも受け入れがある全日制の私立高校への受験に切り替え、受験対策や面接練習などをフリースクールでやっていただきました。
毎日朝起きてフリースクールに行くという継続力がついたことが自信になり、高校に入学してからは、たまに学校を休むことはありますが、元気に通い単位を取ることができています。

小学4年生の息子は突然、「かんしゃく」を起してしまうことがあり、かんしゃくが起きたときは学校で、他のお子さんに暴力をふるってしまったり、学校のものを壊してしまったりして、ついには「通常学級で面倒をみるのは難しい」と言われてしまいました。
そんなときにフリースクールに行く選択肢を考えるようになり、面談、体験の後、入校しました。フリースクールでは、最初は勉強で分からないところがあると大泣きをしてしまったり、物に当ってしまったりしてしまうことがあったのですが、スタッフの先生方が、どういった場面でかんしゃくが起こりやすいかを分析してくださり、かんしゃくが起きたときにも落ち着いて対応してくださって甲斐もあり、だんだん とかんしゃくが起きなくなり、1年後には学校に復帰することができました。
今では家でも学校でもかんしゃくを起すことが全くなくなりました。先生方がいつも仰っていた「社会性」が身についた証拠なのかなと思っています。なにより分からないことがあっても、教えてもらえば大丈夫だと思えたことで、自分を追い込むことがなくなったことが大きいと思っています。

子どもは私立中学に通っていたのですが、勉強についていけないことや、学校の先生の圧が強すぎることからだんだんと学校にいけなくなり、中2からは完全に不登校になりました。今思えば、中学受験の勉強の疲れもあったと思います。
フリースクールでは見違えるように元気に通うことができ、あんなに嫌がっていた勉強も自分からするようになりました。本人の希望で、学校復帰をすることはせず、フリースクールの提携先の通信制高校に進学することにしました。
たしかに私立中学のカリキュラムや育成システムには魅力的な部分も多かったのですが、そもそもそういうところにうちの子どもが合っていたのかと考えると、適性的に難しかったのかもしれません。
息子にはフリースクールや通信制高校が合っていると思いますし、何より気が楽になって将来のことを前向きに考えることができるようになりました。